Aras Innovator インストール(その1)
始めに
製造業の業務アプリは大変高価なシステムで、中小の製造業には導入のハードルが高い。大手SIerからは最低でも1500万円は掛かると言われたりします。
そこで自社でコツコツと社内システムを作ったりしてきましたが、最近、Aras Innovator がライセンスフリーでもかなり使えるらしく、大手SIerもお勧めしていることから、個人のWindowsPCにインストールして検証するとため、そのインストール手順を記事にしておきたいと思います。
環境
- OS:Windows 10 Home
- CPU:Intel CORE i5
インストールメディアのダウンロード
Aras Innovator のダウンロードサイトからインストールファイルをダウンロードします。

ダウンロードボタンから、「innovatorsetup.zip」をダウンロードします。
インストーラーの実行(その1)
「innovatorsetup.msi」 インストーラーを起動します。

「次へ」を押すとインストールに必要な条件が表示されます。

- IISサーバー(Webサーバー)
- SQL Server
- ライセンスキー
が必要です。
IISサーバーの準備
Windows 10 Home バージョン20H2にIISサーバーの設定をしてみました。
2000Serverとか旧世代の環境では、よくやっていたのですが、http://www.floatgarden.net/server/windows10_iis_server.htmlの記事が詳しかったので参考にしました。
「コンピューターの管理」から「インターネットインフォメーション」でインストールされている事を確認します。

ブラウザでhttp://localhost を表示確認して、Webサーバーが動いているのを確認します。
SQLサーバーのインストール
インストールメディアのダウンロード
マイクロソフトのHPから無料エディションのインストーラーをダウンロードします。https://www.microsoft.com/ja-jp/sql-server/sql-server-downloads?rtc=1

今回は開発者向けの無料エディションをダウンロードします。「SQL2019-SSEI-Dev.exe」がダウンロードできます。
試用検証目的であれば、Expressでも良いかと思います。
インストーラーの実行
「SQL2019-SSEI-Dev.exe」を起動します。

一般的には「基本(B)」で良いかと思います。

「同意する」を選択し、次に進みます。

「インストール」ボタンで次に進みます。

再起動が必要とのメッセージが出ました。
Windowsの更新が必要な状態だったためでしょうか。Windowsの更新後、再起動して再度インストーラーを実行します。

やっとインストールに成功しました。

接続文字列: Server=localhost;Database=master;Trusted_Connection=True;
これは後々必要なので控えておきます。デフォルトではどのPCでも同じかと思います。
「今すぐ接続」ボタンでインストールできたか確認します。
SQLCMDが実行されました。SQLサーバーは動いているようです。

SQL Server Management Studio (SSMS) のインストール
Aras Innovator のインストールには、必ずしも必要はないと思いますが、 SQL Server Management Studio (SSMS) もインストールしておきたいと思います。
ダウンロードサイトからインストーラー(SSMS-Setup-ENU.exe)をダウンロードして、実行します。

「Install」ボタンで次に進みます。

よく見ると「with Azure Data Studio」もついているのですね。AWS全盛期ですのでAzureは使わないかもしれませんが。
インストールが終わるまで気長に待ちます。

インストールが完了すると再起動要求画面が表示されます。「Restart」で次に進みます。
Aras Innovator ライセンスキーをリクエスト
ライセンスキーのリクエストページを見るとインストールするPCのMACアドレスが必要のようです。

MACアドレスの確認
MACアドレスはコマンドプロンプトから >ipconfig /all で確認できます。
リクエストの送信
必要な情報をすべて入力して「Submit」するとメールでライセンスキーが届きます。

これでようやくAras Innovatorのインストールに必要な準備が整いました。
つづく「インストーラーの実行(その2)」