【製品開発事例】理化学向け フラスコ撹拌機の製品開発
製品の概要
- メーカー名:中村科学器械工業株式会社
- ブランド名:Globolab
- 製品名:シーリングミキサーUZU UZ-SM2
- 製品リリース:2020年11月 メーカー様リリース記事
- 開発着手時期:2018年初旬

製品の特長
- フラスコなどの容器内の液体を拡販させる装置
- 駆動部には日本メーカーのステッピングモーターを採用
- 回転速度、回転時間、回転間隔、多様な制御が可能
- PCやシーケンサなどからの遠隔操作
前期種UZ-SM1からのブラッシュアップ
- トルク数はそのままに回転数が向上(2~600RPM)
- 真空化での撹拌能力が向上(10kPa~常圧)
- 継続運転や外部制御など柔軟な運用に対応(複数台外部制御可能)
- 先進的なデザイン
- 欧州基準にも適用
開発ストーリー
イントロダクション
2018年初旬に取引先の富士プリント工業様経由で、シーリングミキサーUZU UZ-SM1の製品リプレース開発案件の相談がありました。リプレース課題としては
- デザインの一新
- 欧州を含めた海外への販売
- 量産コスト改善
- 回転性能の向上
でした。
製品の構成として、モータ部、接続ケーブル、コントローラ、ACアダプタの4ブロックで構成された製品で、モーター部の回転軸の構造設計はUZ-SM1から引継ぎ、電気制御系や筐体はすべて一新する内容でした。
まず、UZ-SM1のコントローラを構造を解析させて頂いたところ、採用されている部品の多くは20年ほど前の部品制定で、複雑でもあり、コスト面で製品の競争力が低下している事を感じました。
と同時に、ステッピングモータードライバー回路の放熱にかなり苦労した設計経緯が感じ取られ、設計者の苦労感も伝わる製品である事を推察されました。
ステッピングモーターは3Dプリンターやプロッターなどに採用され、回転の距離を正確に出せるモーターで、回転させ続ける製品はあまり見たことがありません。当社の開発実績として、パチスロのステッピングモーター制御の経験から、構想検討をしてみることにしました。